【うちわの歴史】意外なその起源と名前の由来について徹底調査

夏祭りや盆踊りなど、夏の風物詩にはニコイチのアイテムといえるのが、うちわです。

蒸し暑い夏の夜にも、照明にうち試打される和風のいでたちは、日本ならではの風物詩になっています。

現在では日常生活にも溶け込んでいるうちわですが、今のように定着するまでにはどのような歴史を歩んできたのでしょうか。

うちわの歴史がはじまったのは、古代中国「周」王朝にさかのぼるとされています。

中国大陸から伝来した、うちわの原型とみられているのは、「サシバ」と呼ばれるものでした。

柄が長く、扇面に相当する部分には鳥毛が用いられた贅沢な意匠となっており、実用性というよりは貴族など身分の高いセレブが顔を視線から隠すために使用されていたとみられています。

日本本土歴史の表舞台に登場するのは、弥生時代や縄文時代などの古墳の副葬品として発見されることがきっかけです。

華やかなデザインや大型のうちわが作られたとみられており、身分の高い層での使用を前提にしているのは、伝来した中国に類似した登場の経緯を物語っているようです。

他方で庶民の間では涼をとるという実用性に着目し次第に定着していきます。

室町時代の終盤ころには現在のうちわの原型が完成をみたとみられているようです。

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